緊急避妊ピル(アフターピル)は、避妊に失敗した場合や望まない妊娠から女性を救う切り札的なピルのことです。「モーニングアフターピル」とも呼ばれます。
アフターピルについて貴女が知りたいことにお答えしますね。
- どんな仕組み・作用で避妊ができるの?
- どんな種類があるの?
- 使い方は?
- 効き目は?=失敗することはないの?
- 副作用は?
- アフターピルは性病を防げるの?
- どこで買えるの?
- 健康保険は使えるの?
アフターピルの仕組み・作用
アフターピルの成分は、黄体ホルモンという女性ホルモンです。
緊急避妊薬=アフターピルは、どういった仕組み、作用で避妊ができるのでしょか?
アフターピルで避妊ができる訳
アフターピルは、薬学的には黄体ホルモン受容体調節薬(おうたいほるもんじゅようたいちょうせつやく)と呼ばれています。
黄体ホルモンを体内に入れ、女性ホルモンのバランスを変えることで、
- 排卵
- 受精
- 着床
の3段階において作用して、高い避妊効果を発揮します。
排卵抑制による避妊効果
アフターピルの主成分は黄体ホルモンです。
女性は月に一度排卵を行い、妊娠するための準備を子宮内で行いますが、その準備は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンのバランスによって行われています。
女性の体内では、排卵が起きると黄体ホルモンの分泌が多くなります。
そこで、アフターピルによって黄体ホルモンを体内に取り入れると、『排卵がされたので黄体ホルモンが増えたんだな』と脳が勘違いをするんです。
結果として、
実際の排卵は行われないのに、排卵後と同じような子宮環境を作ることができるのです。
アフターピルを一度内服すると、5~7日間は排卵されない状態が継続されます。
排卵されなければ、卵子と精子が出会わなければ、妊娠は出来ませんものね。
そうすると、排卵が抑制されたり、受精卵が子宮内膜に着床することを阻害したりすることが期待されるのです。
精子の侵入阻害による避妊効果
アフターピルは、子宮頚管(しきゅうけいかん)の粘液を変化させることで、精子を子宮内に侵入しにくくします。
それによって、
卵子への受精が起こりにくくなるわけです。
卵子の着床阻害による避妊効果
アフターピルは、子宮内膜の増殖を抑えて、受精卵が子宮内膜に着床するのを防ぎます。
この作用によって、もし排卵が抑えられず受精したとしても受精卵が着床しにくくなります。着床が行われなければ妊娠は進行しませんから。
アフターピルの使い方は?
アフターピル=緊急避妊薬には、エッチの後、『まずい!このままじゃ妊娠しちゃうかも!』と危険を感じてから、何時間以内に飲めば大丈夫なのか?
アフターピルは服薬の制限時間によって、2つの種類があります。
アフターピルの制限時間は?
アフターピルには、
- 72時間以内に服用するタイプ
- 120時間以内に服用するタイプ
があります。
普通に考えれば、制限時間に余裕がある方が良いですよね?
でも、残念ながら、
日本では72時間のタイプの緊急避妊ピルしか認可されていません
2023年現在の日本では、72時間タイプのアフターピルの1種類だけになります。
実は、2010年以前には、”ヤッペ法”というスタイルの緊急避妊方法もありました。
でも、
服薬時間や服薬回数が複雑な上に副作用も強かったので、自然と使われなくなり、今の日本では、制限時間が72時間タイプのレボノルゲストレル法(ノルレボ法とも呼ばれます)で使われる緊急避妊ピルだけになってます。
商品名では、アイピルとかノルレボとか、ですね。
120時間タイプのアフターピルはないの?
「ウリプリスタル酢酸エステル」を主成分とするアフターピル(緊急避妊薬)で、商品名では、エラとかエラワンと言うピルになります。
米国FDA(アメリカ食品医薬品局)では緊急避妊薬として認可されていますし、海外では主流のアフターピルですが、日本では承認されていません。
でも、手に入れる方法はあるので、興味があるならこちらへ>>
エラ(エラワン)~ウリプリスタル酢酸エステル
アフターピルの使い方は?
アフターピルは、避妊ができなかった性行為後、可能な限り早急に服用します。
アフターピルの服用は時間との戦いです。性交後、時間が経てば経つほど排卵・受精・着床していく可能性が高まるので、早くつかうほど、避妊の確率が高まります。
食事の影響は受けないので、何時に服用しても構いません。服薬する時間が遅いほどに、避妊成功率は下がっていきます。
| 服薬の仕方の比較 | 副作用 | ||
| エラワン | 120時間(5日)以内の出来るだけ早い時間に1回だけ服用する | 少ない | |
| ノルレボ | 72時間(3日)以内の出来るだけ早い時間に1回だけ服用する | 少ない | |
| プラノバール | 72時間(3日)以内の出来る限り早い時間に2錠服用し、 その12時間後に、さらに2錠服用する | 多い | |
効き目は?=失敗することはないの?
服用する時間が早いほど、効果があります。
時間と共に避妊成功率は下がっていきます。
性交後24時間以内の服用で約95%、72時間以内の服用で約75%の確率で妊娠を回避することができます。
排卵日付近(危険日と呼ばれる最も妊娠しやすい期間です。
一般的には生理予定日14日前を指します。)での避妊成功率は約85%だと言われています。
性交後72時間以降は避妊成功率は一気に下がり、確率は50%ほどになります。
副作用は?
- 吐き気
- 頭痛
- 倦怠感
- 下腹部鈍痛
- 乳房の張り
などの症状が報告されています。
特に吐き気は比較的起こりやすい症状です。
これらの症状はアフターピルの服用によって一時的に体内のホルモンバランスが大きく崩れて起こるものです。通常は、服用後1~2日経過すれば症状は消失します。
嘔吐した場合の対処法
アフターピルの服用後に嘔吐した場合、服用後2時間以上経過していれば特に問題ありません。
2時間以内に嘔吐してしまった場合は薬の成分が体外に排出されている可能性が高いので、改めてアフターピルを服薬したほうが良いです。
副作用としての血栓症の問題
アフターピルに限らず、女性ホルモン製剤の重大な副作用として血栓症が挙げられます。
血栓症の危険性は、毎日服薬する通常の避妊薬としてのピル服用時には注意が必要ですが、アフターピルの場合は常用薬ではないので、それほどの問題ありません。
ですが
喫煙は血栓症発症のリスクを高めるので注意してくださいね。
緊急避妊薬は性感染症を防げません
性感染症からあなたを守ることができるのはコンドームだけです。
アフターピルは、HIV感染やその他の性感染症(クラミジア、性器ヘルペス、生殖器疣贅、淋病、B型肝炎、梅毒など)からあなたを守ることはできません。
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病院・クリニック等の
産婦人科での処方
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個人輸入で購入
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| ノルレボ:ノルレボ法
値段は高いのですが、副作用がなく、
3日以内に1回だけの服薬で済みます。 |
12000円~20000円
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2500円~4000円
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| プラノバール:ヤッペ法
値段は安いのですが、服薬方法が面倒で、
副作用が結構あります。 |
3000円~5000円
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ほとんどのサイトで販売を終了しています。
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| エラワン:新世代タイプ
何と言っても、5日以内に1回の服薬で済むことが、
最大の魅力です。 副作用の少なさや妊娠阻止率も、ノルレボに劣りません。
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認可されていないので、扱われていません。
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4000円~6500円
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通常のピルとの比較
| 通常のピル | 緊急避妊ピル | |
| 目的 | 妊娠することを、計画的に防ぐ | 妊娠の危険がある時に、緊急的に使う |
| 使い方 | 毎日定期的に服薬する 事前に使う:befor |
セックスで膣内への射精があった後、3~5日以内に服薬する 事後に使う:after |
| 薬効分類 | 経口避妊剤(けいこうひにんざい) | 緊急避妊剤(きんきゅうひにんざい) |
| 薬剤の配合内容 |
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合成黄体ホルモンのみの単剤 |
| ヤッペ法 | ノルレボ法 | |
| 薬剤の配合内容 | 合成卵胞ホルモン+合成黄体ホルモンの配合剤 | 合成黄体ホルモンのみの単剤 |
| 卵胞ホルモン ⇒エチニルエストラジオール(EE:Ethinylestradiol) 黄体ホルモン ⇒ ノルゲストレル(NG:Norgestrel) |
黄体ホルモン ⇒ レボノルゲストレル(LNG:Levonorgestrel) |
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| 一般的に使われる薬剤 | プラノバール(中用量ピル) | ノルレボ(緊急避妊剤) |
| 服用回数 | 2回 | 1回 |
| 妊娠が疑われるセックスの後 いつまでに飲めば良いか? |
72時間(3日)を限度として、出来る限り早い内に2錠服用し、 その12時間後に、さらに2錠服用する | 72時間(3日)以内の、出来るだけ早い時間に1回だけ服用する |
| 妊娠率=避妊に失敗する確率 | 3.17% | 1.13% |
| 副作用= めまい、疲労感、頭痛、乳房の圧痛、下腹部痛等 | 摂取するホルモン量が多いため、副作用が起きやすい | 極めて少ない |
| 厚生労働省による 緊急避妊薬としての承認・認可 |
認可されていない | 認可されている |
アフターピルはどこで買えるの?
日本の場合、アフターピルが手に入るのは病院だけです。街のドラッグストアでは売られていません。
でも、
色々な事情から、病院やクリニックに行くことが出来ない女性もいるでしょう。
『誰にも見られたくない』とか『近くに産婦人科の医療機関が無い』とか・・
アフターピルは欲しいけど、病院以外で手に入れる方法はないの?
そんな貴女がアフターピルを手に入れる方法が2つだけあります。
アフターピルを自宅にいながら手に入れる2つの方法とは?
アフターピルが必要だけれど、病院には行きたくない、行けないなら、
- 個人輸入を利用する
- オンライン診療を利用する
個人輸入でアフターピルを購入する
個人輸入を利用すれば、日本では認可されていない、制限時間が120時間タイプのアフターピルも、簡単に買えます。
モチロン、
法律違反なんかじゃないですよ!
オンライン診療でアフターピルを購入する
オンライン診療を利用してアフターピルを購入する方法は、医療機関までのアクセスが悪い場所に住んでいる方には、とても便利なやり方です。
こっちで確認してくださいね。
アフターピルには健康保険は使えません
健康保険って、病気等の治療が目的の場合に使われるんですね。
なので、 避妊が目的の緊急避妊ピルは、全額自己負担になります。
10割負担で、12000~20000円程度です。
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