緊急避妊法ってなに?
避妊に失敗したり、性的暴行にあうなどの理由で、望まない妊娠から女性を救うために使用される避妊方法のことです。
緊急避妊法を行った理由として、「避妊具に関するトラブル」がとても多いです。
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緊急避妊をした理由のランキング
| 1 | コンドームが原因となる理由 破れる、取れるなどの理由で、精子が膣に入ってしまった可能性があるため |
61.2% |
| 2 | 避妊をしないで性行為をしたため | 19.8% |
| 3 | 膣外射精をしたけど不安なため | 12.9% |
| 4 | 安全日を間違った | 4.7% |
| 5 | 性的暴行、無理やり膣内射精された、など望まない性行為によるもの | 3.3% |
| 6 | ピルを飲み忘れた等 | 3.7% |
他にも、「下痢などによるピルの吸収障害」、「腟外射精」などが理由で服用する場合もあります。
日本での緊急避妊の歴史
1960年代
高用量エチニルエストラジオール(合成卵胞ホルモン)の経口投与が利用され始めた頃。
しかし嘔吐などの副作用が多く見られました。
1977年
副作用の軽減を目的として、ヤッペ法(Yuzpe法)が開発されました。
ヤッペ法とは、プラノバールという、エチニルエストラジオールとdl-ノルゲストレルを含む、中用量ピルを服用する方法です。
ヤッぺ法は卵胞ホルモンと黄体ホルモンを内服する方法で、72時間以内に2錠服用し、その後12時間後にさらに2錠内服します。
ちなみに、ノルゲストレル(Norgestrel)とは、避妊に用いられるプロゲスチン(合成黄体ホルモン)のこと。
ノルゲストレルは、dl-ノルゲストレル(d-ノルゲストレルとl-ノルゲストレル)の2つの立体異性体の混合物であり、l-異性体(レボノルゲストレル)のみが活性を持ちます。
そのため、医薬品においては、l-異性体(レボノルゲストレル)の含量のみを記載することがあります。
1998年
WHOによって実施された、国際大規模多施設共同臨床試験の結果から、
レボノルゲストレルのみを使う緊急避妊法は、ヤッペ法に比べて効果が高く、安全性にも優れていることが確認されました。
レボノルゲストレル(LNG)の0.75mg錠を1錠服薬し、12 時間後に、1錠服薬する、という方法です。
これが、初期のノルレボ法です。
2002年
WHOによって実施された、国際大規模多施設共同臨床試験の結果から、
レボノルゲストレルの服用は、0.75mgを12時間間隔で分割投与する方法より、
合計の1.5mgを一度に服薬する方法でも、問題がないことがわかりました。
これが現在のノルレボ法です。
2011年
緊急避妊薬が、日本で初めて承認、販売されるようになった年です。
この時に販売されたのは、ノルレボ(レボノルゲストレル0.75mg錠)です。
ノルレボが承認される前までは、ヤッペ法で緊急避妊を行っていました。
ちなみに、日本は緊急避妊に関してはかなりの後進国で、2006年の時点で、国連加盟国192カ国中114カ国で既に承認されていたのに、5年後にやっと認可されたのです。
2023年現在
ヤッペ法、ノルレボ法の他にも、銅付加子宮内避妊具や、「エラワン」という、性交後120時間、つまり、5日後まで服用可能なものもあります。一番のおススメですね。
緊急避妊法はどんな時に使った方が良いのか
いつもは対策をしていても、何かのトラブルで避妊できているのか不安になる方もいると思います。
緊急避妊法を考えた方が良い状況についてお答えします。
経口避妊薬(ピル)でのトラブル
- ピルを服用する 1 週目(1~7 日目)に3 錠以上飲み忘れた場合
- 飲み始めるのが 3 日以上遅れる、かつ、避妊をしない(コンドームを使用しない)性行為があった場合。
子宮内避妊具(IUD/IUS)でのトラブル
- 完全に抜けている、または部分的に脱出があった場合
- 子宮内避妊具を除去して、その前7日以内に避妊をしない(コンドームを使用しない)性行為があった場合。
コンドームのトラブル
- コンドームが、破れる、外れる
- 上手く取れずに膣にかかってしまう
肝酵素誘導薬の使用中のトラブル
肝酵素誘導薬を服用している場合、経口避妊薬や緊急避妊薬の効果が低下する可能性があります。
これは、肝酵素誘導薬によって代謝速度が上昇し、避妊薬が十分な時間、体内に留まらないため、効果が減退してしまうことが要因です。
なので、ピルを服用していても、避妊をしない(コンドームを使用しない)性行為があった場合は注意が必要です。
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有物の摂取
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)とは、多くの健康食品やサプリメントに使用される植物の一種で、
主に抗うつ薬や抗不安薬として使用されるセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの薬剤の代替物として広く知られています。
セント・ジョーンズ・ワートを含む製品を使用する場合は、避妊薬の効果を低下させる可能性があるので、避妊をしない(コンドームを使用しない)性行為があった場合は注意が必要です。


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