IUDとは
IUD(子宮内避妊器具)は、子宮内に挿入する避妊具のことです。
ちなみに、IUDは、Intrauterine deviceの略称。
妊娠とは、赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜に、受精卵が着床することですが、
IUDは、子宮内に挿入するだけで、
- 精子の運動を阻害
- 精子・卵子の受精を阻害
- 子宮内で、精子にとって有害な炎症反応を起こす
などの作用によって、妊娠を防ぎます。
また、妊娠したくなったらIUDを抜くことで、すぐ妊娠が可能になります。
アメリカでのデータですが、IUDを外して、妊娠を試みた女性の80~90%が、1年間のうちに妊娠します。
何かの理由で、ピルによる避妊ができない女性にとって、IUDは効果的な避妊法となります。
IUDってどんなもの?
IUDには2種類あり、従来のIUDと銅付加IUD(新しいIUD)があります。
ピルに比べて、従来のIUDは避妊率が少し低くなっていましたが
銅付加IUDは、緊急避妊のためにも使われます。
つまり、無防備なエッチの後で、絶対に妊娠を避けたい場合の緊急措置として使われます。
IUDの形はT字型で、材質は成型プラスチック。
T字の下の部分には、合成樹脂の糸が付いており、この糸によって、
器具が正しい位置にあるかを確認でき、取り出す際に器具を取り出しやすくなっています。
FD-1
1977年に発売された、子宮内避妊具で、避妊率は95%です。
子宮の長さが70㎜未満を対象にしたP-70と、子宮長70~80㎜を対象としたP-80の2種類があります。
薬剤や金属が使用されていないので、アレルギーがある方、ピルを飲むと吐き気などの副作用が酷い方でも使用できます。
FD-1
ノバT※販売中止
産婦人科によって、販売終了時期が違うので、希望する方は早めに確認したほうが良いでしょう。
販売元のバイエル薬品株式会社からは、IUS(ミレーナ)を代替品としています。
ノバTとは、ピルと同等の避妊率がある、子宮内避妊具で、避妊成功率は99.4%です。
一度入れると、最長2年の避妊効果があります。
IUD
材質は成型プラスチックでできていますが、
軸部分に銅製のワイヤーが巻きつけられてることが、FD-1やIUS(ミレーナ)と違うところ。
また、ホルモンが付加されていないので、ピルを飲むと吐き気などの副作用が酷い方でも使用できます。
子宮内に入れるって…処置は大変なの?
月経開始後10日以内に、腟から挿入して子宮内に設置するだけで、大掛かりな処置はありません。
処置自体は、5分~10分以内に終わりますが、IUDを挿入する時に、痛みを伴う方もいます。
※特に未出産の人は子宮が開いていないので入れにくい場合があり、その際に痛みが出るようです。
処置前には、妊娠検査、子宮検診、感染症などの検査が必要になるので
希望する方は、早めに受診しておきましょう。
挿入当日は、細菌感染に気を付け、安静にしましょう。
その後は、挿入後初めての生理終了時、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後に検診が必要になります。
メリット・デメリット
IUDを使用するなら、知っておくべき、メリットとデメリットをご紹介します。
メリット
- 一度装着すると2~3年は避妊可能
- 授乳中でも使用可能
- ピルのように、毎日服用しなくてよい、飲み忘れを気にする必要がない
デメリット
- 月経時の出血量が増える
出血量が多い場合は、IUSの方が向いているかもしれません - 銅アレルギーや銅代謝異常がある場合、銅付加IUDは使えない
- 装着後は、定期的な検診が必要
器具が適切な位置にあるか確認の為。
使用できない人
- 子宮内膜症や子宮筋腫、子宮内腫瘍などの子宮の異常がある場合
- 子宮頸がん、卵巣がん、子宮体がんなどのがんの既往がある場合
- 性感染症に感染している場合
- 妊娠している場合
- 子宮の形が異常である場合
- 重度の生理痛や月経不順などがある場合
- アレルギー反応を起こす可能性がある場合
費用
病院にもよりますが、IUDの処置代は30,000円~35,000円程。
その他、初診料、検診代などがかかります。
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