「プラセボ」とは偽物の薬
プラセボとは、見た目は本物の薬のように見えますが、薬剤成分は入っていない、偽物(にせもの)の薬の事です。
少量ではほとんど影響のない、ブドウ糖や乳糖が成分として使われる事が一般的です。
プラセボは、外見(色、形、大きさなど)や重さや味覚の点で、本物の薬のように作られていて、医師や製薬会社でも、成分を分析しない限り、本物か偽物なのかを判別することはできません。
プラセボは、プラシーボとも呼ばれることも。
プラセボの必要性
プラセボは、ピルの飲み忘れ防止のためについています。
毎日飲んでいても、つい忘れてしまうことがあると思います。
また、休薬期間が7日間あり、いつもの時間に何も服用しない期間が続くと、次のシートを始めるタイミングを忘れてしまうこともあります。
そのような飲み忘れ防止のために、プラセボを飲むことでピルの服用を習慣づけることができます。

プラセボ効果
プラセボ自体には、直接的な治療効果はありません。
しかし、薬の成分が含まれないプラセボを服用して、まるで本物の薬を飲んだ時の様に、症状が回復したり副作用が発生することがあります。
薬効成分の無いのにもかかわらず、薬本来の効果や副作用が出るわけがない、と思いますよね?
これは、心理的な安定感や期待感が増し、脳内物質の分泌が活発化することで、このような効果が出ると考えられています。
たとえば、プラセボを服用した患者の脳内には、幸福感をもたらすエンドルフィンやドーパミンといった物質が増えるとされています。
プラセボは、病気を治す成分は入っていませんが、患者の心理的な効果を期待して使用されます。
プラセボ試験
プラセボ試験は、新しい薬剤や治療法の有効性を検証するための臨床試験のひとつです。
プラセボ試験では、本物の薬を使ったグループと、プラセボを使用するグループに分けて、治療薬とプラセボをそれぞれ投与し、効果の有無を比較します。
治療薬の効果が本当にあるのか、あるいはプラセボ効果(患者の期待や心理的な作用による効果)なのかを判定することができます。
投与する薬以外は全く同じ条件で治験を実施し、それによる臨床データを測定、比較して治療効果を確かめるというものです。
プラセボ試験は、「二重盲検法」と呼ばれる方法で行われます。
二重盲検法とは、被験者や実験者がどのグループに属するかを知らないようにすることで、偏りのない正確な結果を得る方法です。
意図的にあるいは無意識に評価結果に影響を与えないように、患者と医師の両方が、どちらがプラセボで、どちらが治療薬であるかを知らないようになっています。


コメント