ピルの成分はホルモンです。
ピルを飲むということは、外部からホルモンが体内に入るということです。
つまり、
ホルモン依存性の副作用とは、ピルを飲むことで、体内で作られるホルモンとは別に、外部からホルモンが体内に入ることで起きる身体的な症状のことなのです。
では、どんな副作用があるの?つらいの?誰でもなるの?
分かりやすく説明しますね。

ホルモン依存性の副作用の意味
ホルモンというのは、本来は、私たちの体内で作られる特別な物質です。
ホルモンは、私たちの体の中でさまざまな働きをしています。
例えば、成長を促進したり、月経(生理)をコントロールしたり、感情や気分を調整したりするのに役立っています。
そして、ホルモンのバランスが変わることで、私たちの体や感情に変化が生じることがある訳です。
ホルモン依存性の副作用とは、ホルモンを使った薬や治療法を使うことで、体内のホルモンのバランスが変化してしまい引き起こされる副作用のことなのです。
ホルモン依存性の副作用の種類
ホルモンのバランスが変わることで、私たちの体や感情にはどんな影響があるのでしょうか?
代表的な副作用にはこんなものがあります。
- 月経の変化
- 体重の変化
- 乳房の痛みや腫れ
- 頭痛やめまい
- 吐き気や胃の不快感
- 気分・心情の変化
- 血栓のリスク
月経の変化
ピルの使用によって月経周期が変わることがあります。
月経量や出血の頻度が増減する場合があります。
ピルの使用によって体重が増加または減少することがあります。これは個人差がありますので、ピルを服用している間に体重の変化を経験する場合でも、必ずしもピルが原因であるとは限りません。

体重の変化
一部の女性はピルの使用によって体重が変動することがほうこくされています。また、一部のピルは水分保持を引き起こすことがあり、これが体重の増加に関連している可能性があります。
乳房の痛みや腫れ
ピルの使用によって乳房の敏感度や大きさが変化することがあります。
これは通常は一時的な変化であり、ピルの使用を継続することで改善する場合があります。
頭痛やめまい
ピルに含まれるホルモンが血管を拡張させるため、一部の女性は頭痛やめまいを経験することがあります。
吐き気や胃の不快感
ピルの初期の使用段階で吐き気や胃の不快感を感じることがあります。
気分・心情の変化
ピルの使用によって気分の変化が生じることがあります。一部の人は情緒不安定やイライラ感を経験する一方、他の人は気分の安定やうつ症状の改善を経験することもあります。
血栓のリスク
一部のピルは、血液凝固のリスクを増加させる可能性があります。特に喫煙者や高血圧の人々にとってリスクが高まります。ピルの使用によって血栓症(血栓ができること)のリスクがわずかに増加することがあります。
ピルの使用によるホルモン依の副作用存性
ピルの成分はホルモンです。ホルモンと言っても様々あるのですが、ピルに使われるのは2種類のホルモンです。
ピルは、女性の体内のホルモンのバランスを変えることで、女性が望まない妊娠を防いでいます。
しかし、ピルの種類によっては、ピルを飲むことで、
本来の自然なホルモンバランスが崩れてしまい、副作用として様々な症状がでる可能性があるのです。

ピル(経口避妊薬)に使われる2種類のホルモンとは?
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エストロゲン(卵胞ホルモン)
エストロゲンは女性ホルモンの一種であり、卵巣で生成されます。
ピルに含まれるエストロゲンは、合成エストロゲンであるエチニルエストラジオールなどの化学物質です。
エストロゲンは、月経周期の調整や排卵の抑制などの効果を持ちます。 -
プロゲスティン(黄体ホルモン)
プロゲスティンも女性ホルモンの一種であり、卵巣で生成されます。
ピルに含まれるプロゲスティンは、合成プロゲスティンであるレボノルゲストレル、デシログエストレル、ノルエチステロンなどの化学物質です。
プロゲスティンは、子宮内膜の成長を抑制したり、子宮頸管の粘液を変化させたりすることで、妊娠を防ぐ効果があります。
エストロゲン依存性の副作用
エストロゲン依存性の副作用とは、エストロゲンという女性ホルモンが原因で起こる不快な症状のことです。
エストロゲンとは、卵巣で分泌される女性ホルモンの一種で、
女性の生殖器や乳房の発達、月経周期、妊娠などに関係するほか、骨や皮膚などの健康にも影響します。
特に重大な副作用としては、エストロゲンを含むピルには、「血栓症」という重大な副作用のリスクがあることを知っておく必要があります。
エストロゲンは、血液を固まりやすくなる作用を持っていて、これは出血を止めるために必要な働きですが、過剰になると血管内に血の塊(血栓)ができてしまうことがあります。
これが血栓症です。
ピルにはデメリットがあるのか
ピル服用による、血栓症などの病気について
血栓症にも種類があり、血管の大きさや場所によって症状や重症度が異なります。
例えば、足の静脈に血栓ができると、足の痛みや腫れ、発赤などが起こりますが、
これを静脈血栓症といいます。
静脈血栓症そのものは命に関わることは少ないですが、
血栓がはがれて肺に達すると呼吸困難や胸痛などを引き起こす肺塞栓症になります。
これはとても危険な症状で、死亡することも。
また、動脈に血栓ができると、心臓や脳などの重要な臓器に血液が届かなくなります。
これを動脈血栓塞栓症といい、
心臓に影響する場合は、心筋梗塞、脳に影響する場合は、脳梗塞と呼ばれ、どちらも命に関わる重篤な疾患です。

ピルを飲むとどうして血栓症になりやすいのか?
ピルに含まれるエストロゲンは、
自然に分泌されるものよりも強力な作用を持っているのです。
そのため、ピルを飲むことで血液中のエストロゲン濃度が上昇し、血液が固まりやすくなります。
特に、高用量のエストロゲンを含むピルはリスクが高いですが、最近では低用量のエストロゲンを含むピル(低用量ピル)が主流になってきています。
プロゲスティン(プロゲストーゲン)依存性の副作用
プロゲストーゲンとは、女性ホルモンの一種で、妊娠を防ぐためにピルに含まれている成分のこと。
プロゲストーゲン依存性の副作用とは、プロゲストーゲンの量や種類によって起こる、症状のことです。
例えば、頭痛、吐き気、乳房の張りや痛み、気分の落ち込みやイライラなどがあげられます。
これらの副作用は、ピルを飲み始めた最初の数ヶ月で出やすく、その後は徐々に減っていくことが多いですが、
中には、長期間にわたって副作用に悩まされる方もいます。
ピルによって、プロゲストーゲンの量や種類が異なるので、自分にあったものを選びましょう。
アンドロゲン依存性の副作用
アンドロゲンとは、男性ホルモンの一種で、女性にも少量分泌されています。
アンドロゲンは、皮脂腺や毛包の働きを活発にするため、ニキビや脂性肌、薄毛などの原因になることがあります。
アンドロゲン作用のあるピルについてはこちら↓
第二世代ピル(レボルノゲストレル)
一方で、ピルは、主に女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを含んでいますが、中には、
アンドロゲンの作用を抑える成分も含まれているものがあり、これらのピルは、「アンチアンドロゲン効果がある」と言われています。
アンチアンドロゲン効果があるピルを飲むと、どんな副作用が起こるのか
アンドロゲンには、性欲や気力を高める役割があり、
アンドロゲンの作用を抑えるピルを飲むと、性欲の低下や倦怠感などを感じることがあります。
また、アンドロゲンは、筋肉や骨の発達にも関係していて、
アンドロゲンの作用を抑えるピルを長期間飲み続けると、
筋力や骨密度の低下につながる可能性も出てきます。
予防策として、適度な運動やカルシウムやビタミンDの摂取を心がけましょう。
一方で、アンチアンドロゲン効果があるピルには、メリットもあります。
ニキビや脂性肌、薄毛などのアンドロゲン依存性の症状に悩んでいる人にとっては、ピルを飲むことで改善される可能性が高いです。
このように、アンチアンドロゲン効果があるピルは、副作用だけでなくメリットも多くあります。


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